カンパリオレンジを飲み干せ

めざせ1日1エントリ

煮込めばもろとも

今日の挨拶

こんにちは、べにぃです。
今日もアクセスありがとうございます。

みなさんは毎日の食事はどうされているでしょうか。
私は現在一人暮らしでアパートと実家を行き来しているのですが、自分で作るものと家族に作ってもらうものとでは味わいがまったく違った出来上がりになるものです。
今日は家庭の味と自分の味の話をします(ライトに)。


煮込めばもろとも

家の味噌汁の味が嫌いだった。

我が家の味噌汁は煮干のダシを使っていた。
祖父母の知り合いが、8のつく日に近所で開かれる露天市で煮干を店に広げて売っていたからである。
それを買って水からダシをとって祖母のお手製の自家製の赤味噌で味をつけたものが我が家の味噌汁で、具は毎日変わるが人参だけは絶対に入っていた。
私はそれを当然と思っていたので、10代になって、ほかの家庭ではむしろ味噌汁に人参は入らないものだと知った時には目を丸くしたものだった。
人参が入るとそれはもはや豚汁、と言ったのはたしか高校時代の同級生である。豚肉はいれていないのですが。

煮干でダシを取り、絶対人参が入っているのが我が家の味噌汁の味だった。
私が好きになれなかったのは、ダシである。
手間を省いた結果なのかよくわからないが、母も祖母も味噌汁は煮立たせ放題だし煮干は取り除かない。
食卓に出てくるのはふやけた煮干と人参などが入った生臭い味噌汁であった。

それでも幼い頃はそこまで気にならなかったのだが、徐々に口の中に生臭い臭いが広がるのを如実に感じるようになった。
おそらく戻されきった煮干が臭いを出していたのだろう。
その臭いがひどくいやで、味噌汁を飲みたくないから注がないでほしいという話もした。
たしか小学3年生か、4年生くらいのことだったと思う。
我が家は基本的に好き嫌いによる食事の拒否は認められない。もちろん却下された。
臭いに慣れることもできず、要求も受け入れられず。
家で食事を取るのが大変に苦痛になった。
我が家は和食党であったので、何をどうしても家ではあの味噌汁がつけられてきた。
先に味噌汁に口をつけると後の食事も全部生臭い味わいになるので、最後に味噌汁を食べた。
上手に対策ができず、口に入れた具を飲み込めずに吐き出したり、汁だけ残したりと食べ物の神様がいたら天誅がくだっていただろう。

転機が訪れたのは小学5年生の時だった。
授業に家庭科の科目が追加されたのだ。
調理実習を行うにあたり、事前準備の授業で味噌汁の作り方を学んだのだが、これが衝撃だった。

煮干はダシを取る前に頭とはらわたを取り除く。
沸騰する前にダシを取り除く。
味噌汁は強く煮立つ前に火を止める。

家でやってたのと全然違う。
私が家で食べていた味噌汁とはいったいなんだったのか。

帰宅してすぐ家族に訴えた。
もはや家庭内訴訟案件である。
学校で教わった味噌汁の作り方を伝えると母と祖母はばつが悪そうに目を逸らした。
私がまた面倒ごとを持ってきたと考えていたようだった。
正直余計なことを教わってきたな、と思ったのだろう。

どうして煮干のいらないところを取らないのか。
沸騰する前に取り除かないのか。

ぶくぶくさせたらだめなんだよ。

これを全部毎日守っていたらおそらく大変な手間だったのだろう。

母も仕事をしていたし、祖母も退職前は忙しい仕事に就いていたらしいので、時間と手間をかける調理法を避けた結果なのだろうということは今ならなんとなくわかる。

結局、煮干のはらわたと頭を私が取り除くのならその部分には応じるという話になった。
毎晩夕食後に、鍋に水と煮干を入れていたのだが、新しい煮干の袋が来るたびに私はせっせとその作業を手伝った。

それだけでも味わいは結構違って、好きにはなれなかったが嫌いさは減った。

生臭さは残っていたがなんとか食べれるものにはなれた。


それから祖父が倒れたり祖母が大病を患ったりして、我が家の味噌汁もずいぶん様変わりした。
味噌はもう家で作れないので、スーパーで買う白味噌になった。
きつい塩気がなくなった。
ダシも、煮干を売る露天市に行くこともなくなったので、昆布だったり、化学調味料の和風だしになったりした。
もう生臭い思いをして食べなくてもよくなった。

味噌汁に人参は入れない、という話をしたら母も祖母も大層驚いていた。
それからも人参はしょっちゅう入っているが、必ず入れなくてもいいと知ってからは別の具材だけ入った味噌汁の日もできた。

一人暮らしをしていると、味噌汁はしょっちゅう作らなくなった。
しかし、食事をする時に作っておくと便利なので、汁物のメニューはしばしば作っている。
野菜とたんぱく質を入れて煮込んでおけばご飯にかけてでも食べられるからだ。

私一人のための食事なので、勝手気儘につくっているが、自分以外の誰かの味のこのみを気にしなくていいのが気楽でよい。
自分のためだけにつくられた癖のない味噌汁を飲むと、子供の頃に飲んだあのきつい味のそれもまた思い出されてしまうのだ。

今日の〆

おふくろの味がかならずしもおいしいとは限らないよね…申し訳ないけど……という話をしました。

昨日、寝る前の薬を飲んでから執筆を始めたら朦朧として大変だったので今日は更新早めでアップします。
うとうとしながらだと気がついたら何時間も経っていたり何を書いたか何度も確かめてもやはりぼーっとしていたりでてんやわんやになるということがわかりました。
近いうちに病気との付き合い方の話もしたいなあと思っていますが少しずつ整理します。

今日も読んでくださりありがとうございました。
明日もよろしくお願いいたします。


べにぃ



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